「能登中島駅(石川県 七尾市)」「郵便車(オユ10)」、「のと里山海里号」などの紹介です。本年(’18年)の8月に2泊3日のツアーで「北陸・能登半島」へ旅行で訪れました。
前回の「能登金剛(石川県 羽咋郡 志賀町) 北陸・能登半島旅行-9」からの続きとなります。
「能登金剛」をあとにして、「郵便車(オユ10)」の見学、「のと里山
海里号」の乗車のために「のと鉄道 七尾線」の駅である「能登中島駅」に向かいました。駅に到着です。 


「演劇ロマン駅」の愛称もあり、当駅付近に所在する「能登演劇堂」に因むそうです。「能登演劇堂」は仲代達矢さんが主宰する「無名塾が」1985(昭和60)年からこちらで合宿していたことがご縁で、1995(平成7)年5月12日に開館したそうです。



「能登中島駅」には現在では国内にこの1両を含め2両のみ保存されている「郵便車(オユ10)」を見学することができます(静態保存)。
かつては「能登線」の「甲(かぶと)駅(石川県 鳳珠(ほうす)郡 穴水町)」に保存されていたもので、同線の廃止(2005(平成17)年)に伴って当駅に移動されたそうです(移動されたのは廃線前の2004(平成16)年11月になります)
尚、もう1両は東京都 国立市にある「中央郵政研修センター」で保存されているようです。



今から約50年前に作られた車両で、旧郵政省の所有車となります。現役時代の郵便車を見かけたこともありますが、今から約30年前の1986(昭和61)年に全廃されているとの事です。
国鉄がJRになったのは1987(昭和62)年となりますので、その前年に廃止されたことになります。


写真反対側になりますが。駅のホーム側から車両内部にも入られるので見学しました。


車内に郵便物を区分するための設備が設けられており、目的地に移動する間の時間を利用できるので、ある意味、合理的なシステムだったとも思います。
エアコンは後からつけられたようですが、作業環境もそんなには悪くないように見られました。


休憩スペースでしょうか。 昔の保存車両を見ると灰皿が常備されているのを良く見かけます。 以前、運転席の扉にも灰皿が付いている保存車両も拝見したことがあり、時代の流れを感じさせます。


こちらも以前は良く見かけた「停車中は使用しないでください」の「お手洗い」となります。
タンクなどに貯めないで、そのまま流してしまうお手洗いとなります。

 
こちらは観光用に車内に設置されたポストです。


このポストに投函すると、特別日付印が押印され、郵送されます。


自分宛に送った葉書です。数日後に自宅に郵送されてきました。
尚、「能登中島駅」にはお土産物等を販売しているお店がありますが、葉書、切手などは販売されていないと、事前に添乗員さんに教えて頂いたので、この葉書は前日立ち寄った「道の駅 すずなり(石川県 珠洲市)」の横にあるコンビニ「ファミリーマート」で購入いたしました。

 
「能登中島駅」には「のと鉄道 NT800形気動車」と言うかつて「のと鉄道」に在籍した急行形気動車も静態保存されていたとの事ですが、2010(平成22)年10月以降は「穴水駅(石川県 鳳珠(ほうす)郡 穴水町)」に移動され、そちらで見られるとのことです。
「能登中島駅」で「郵便車(オユ10)」を見学した後、「のと鉄道」の観光列車「のと里山里海号」で「七尾駅」に向かいました。

 
この列車の始発駅は「穴水駅」で私たちが乗車した「能登中島駅」は途中駅となりますが、10分停車して、「穴水駅」から乗車された方々も「郵便車(オユ10)」を見学する時間が設けられていました(停車しない列車もあり)。
「のと里山里海号」のホームページを見ると「七尾駅」、「和倉温泉駅」、「穴水駅」以外の駅での乗降はできないとの記載があり、それが正しければ私たちが乗車した「能登中島駅」からも乗車出来ないことになりますが、他のツアーの一団はこの駅で下車していましたので、団体ツアーの特例だったのだと思います。


2両編成の車両となり、ボックス席や海向きのカウンター席もありました。能登に息づく伝統工芸品が各所に配置され、工芸品を鑑賞できるギャラリースペースを設けられていました。

 
 
風情のある木造の駅舎の「能登中島駅」を後にして、「七尾駅」に向かいました。


途中、「和倉温泉駅(石川県 七尾市)」で「花嫁のれん号」が見られました。これは「金沢駅」 と「和倉温泉駅」を結ぶ、JR西日本の特急列車となります。


私たちは「七尾駅」で下車し、先回りしてくれていたツアーバスに乗り、昼食会場の「新湊きときと市場」に向かいました。
「きときと」とは「新鮮」を意味する富山の方言だそうです。

本年(’18年)8月末に訪れた「北陸・能登半島旅行記」は数回に渡り紹介させて頂きますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。